ヒッチハイクのコツ

ヒッチハイクとは人の車に乗せてもらって移動する旅のことです。 まずは魅力を軽く語ります。 ・ヒッチハイクをしなければ一生で会わなかったであろう方と会話や食事を共にできる。 ・修学旅行や家族旅行とは違い、自分の判断ですべてを決められる自由を味わえる。 ・ヒッチハイク後もいろんな方を自分の経験談で楽しませられる。 ・自分以外のヒッチハイク経験者との会話を、より楽しめる。 ・他のものに代えがたい経験を得られる。 ・自信を得られる 詳細は別の記事に書きます。この記事ではヒッチハイクの方法やコツに焦点を絞って書きます。 不安 どこを通ってどこに着くのか。誰に乗せてもらえるのか。乗用車に乗るのか、トラックに乗るのか。どんな方に乗せてもらってどんな話をするか。そもそも乗せてもらえるのか……… ヒッチハイクに挑戦する前、僕は不安でした。 しかし、ヒッチハイクに挑戦してよかったと思います。 そう思った理由の経験談は後にして、まずはヒッチハイクのコツや方法を書いていきます。 ざっくりいうと、笑顔で 車に乗せて頂けるようにお願いすることがコツです! 僕は初め、ヒッチハイクなんてほんとにできるのか不安でした。 しかし、一度やってみるとわかりますが、あっけないほど普通にできます。 できなくてもいいや、挑戦することに意義がある、と考えて気軽にやってみるのがもう一つのコツです。 もうちょっと情報を集めたい方に向けて、まずは持ち物について書きます。 続いて、ヒッチハイクの2種類の方法について書きます。   持ち物 ヒッチハイクの最低限の持ち物は ・お金(宿泊費や飲食費など) ・衣服(2、3着) ・筆記用具 (スケッチブックかノート、マッキーなど運転手から見やすいもの。雨風に備えて2冊持って行ってもいいし現地調達してもいい。メモ帳や手帳で日記を書くのもおすすめ) ・地図かスマホ(Google Mapなどを使えるもの) そして笑顔と、ちょっぴりの勇気です。 お金についてですが、考え方や、旅に使える金額は人それぞれです。 また、移動距離にもよるので、〇〇円が必要、と一概には言えません。 無一文でヒッチハイクをした方もいます。 その方は、乗せて下さった方にごちそうになったり、泊めてもらったり、野宿したりしたそうです。 僕が山形県の米沢から京都までヒッチハイクをしたときは、約3万円を財布に入れて旅に出て、 時々、銀行のATMで下していました。 宿泊費について書きます。 インターネットカフェやカプセルホテルを主な寝床にすれば、宿泊費は抑えられます。 野宿をする手もあります。 高速道路のSAやPAで寝れば無料です。 SAやPAの中には徒歩で一般道から出入りできるところもあります。 (一般道から入れるPAやSAをぷらっとパークという。海老名SA,上郷SA、SANEOPASA駿河湾沼津などが、ぷらっとパークの例。NEXCO中日本のぷらっとパーク一覧衣服は2,3着あるといいです。 洗濯を毎日できるとは限らないが、人様に乗せて頂くのに臭い服で乗るのは申し訳ないからです。 (特に夏場は汗の臭いに注意) スマホについてですが、僕はスマホを持っていきました。あればめちゃくちゃ便利です。地図として使えるし、写真も撮れます。非常時に助けを求めることもできるので持っているなら持っていくと良いです。持って行かない縛りプレイもスマホの価値を再認識できて楽しそう。 宇都宮から東京の皇居まで乗せて下さった方に電話番号を教えて頂き、渋谷に飲みに連れて行っていただいたり、僕がしょげている時に別の方に道中で励ましてもらったり、スマホで連絡を度々取りました。旅路で出会ったかたとの連絡にも使えます。 モバイルバッテリーを持って行ったとしても、充電は切れ得るので、地図もあると安心です。コンビニなどで買うこともできます。また運転手の方と話すときに「○○○サービスエリアまでなら乗せてあげるよ」と言われることも多いので、それがどこなのか、目的地に近づいているのか逆方向ではないか、速やかに確認できるように地図かスマホがあるといいです。PAやSAで掲示されている地図などに目を通したり写真を撮るのもいいと思います。 ちなみに、コンビニなどで売っている乾電池を使って充電するタイプのモバイルバッテリーを僕は信用できません。土壇場で使い物にならないことが2度はあったからです。自分なりに信頼できるものを持っていきましょう。USBで充電して使うタイプの物をお勧めします。   ヒッチハイクは大雑把に分けて二つの方法があります。

  • 道路の脇などに立って待つ(受け身)
  • 道の駅の駐車場などで声をかけに行く(自分から動く)
(↓実際に使ったノート。)       一つ目の方法について書きます。 スケッチブックやノートに目的地の地名を書き、それを見せながら道路の脇などに立って行う方法があります。 書く時のコツは、 ・字をなるべく大きく書くこと。 ・マッキーなどで、太く、濃く書くこと。 ・一台で目的地まで行こうとするのではなく、目的地に近づくことを目指す。(詳細は後述) つまり、運転中の方にどこに行きたいのか伝わりやすい書き方を心掛ければ良いです。 一般道と高速道路ではおすすめの目的地の書き方が異なります。 一般道に立って、いきなり50Km以上遠い目的地を書いても、乗せてもらうことは難しいです。 東京の渋谷の一般道に立って、「鹿児島方面」と書いたスケッチブックを掲げるのと、東京の「世田谷方面」と書いて掲げるのでは、後者の方が乗せてもらいやすいです。 また、わかりやすい地名を書くのも大切です。 静岡の高速道路のSAにいるときに「永覚」と「愛知」では愛知の方がわかりやすい。 愛知県内の「永覚」付近の一般道でなら「永覚」も伝わり得ます。 高速道路だと、100Km以上乗せてもらえることが珍しくありません。僕が京都から東京までヒッチハイクをしたときは3台の車に乗せて頂き、無事に着きました。(約462Km、1台当たり平均で約154Km) 高速道路を使う人は一般道を使っている人よりも遠出をする傾向があるからです。 そのため、一般道の時よりも遠めに書くことがおすすめです。 下してもらう場所は、なるべく大きなサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)が良いです。利用者が多ければ自分と同じ目的地を目指す方がいる可能性が高くなるからです。10台頼んですべて断られても、まだ周りにたくさんの車があれば、乗せてもらえる期待を持ち続けられます。 車が少ない、あるいは一台もいなければ、声をかけることもできません。 車が来るのをひたすら待つか、そのSAやPAから徒歩などや高速バスで出られるか、あるいは友達などに助けてもらうことを検討することになります。 下してもらうとき、次に乗せてもらうときのことを考慮に入れると、200Km先のトイレしかないPAよりも、50Km先の利用者の多い、レジャー施設があるようなSAで下してもらう方が、良いです。 (↓こんな感じのSAがおすすめ)   次に行きたい地名を書いた紙を見せて立つときの、立ち位置について書きます。 ・車が止まれるところ(ある程度、道が広くて車の通りが緩やかなところ) ・紙を持って立っていることを運転手に認識してもらえるところ これらが最低限の条件です。これらを守り、自分の判断で立ち位置を決めます。 車内の運転手の方が、首を振ったり、両手で×を作って乗せられないと伝えてきたら良い兆候です。 運転手から、ヒッチハイク中であると認識できる場所だとわかるからです。 全然ダメなところでは、延々と無視され続けます。そんなときは場所を変えましょう。 立ち位置の決め方で、おすすめがあります。 自分の勘や判断でやってみてだめなら、近くを歩いている方や近くのコンビニなどの駐車場にいる方に、どこならヒッチハイクをやりやすいか聞いてみることです。 自分以外の方、特に運転手目線でのお話は参考になります。 乗せてもらってから運転手の方に意見を伺うのも参考になります。僕がお世話になった方の中には、次の車を見つけやすいように、わざわざ道の駅まで乗せて下さった方もいます。 ちなみに、ヒッチハイクの聖地と言われる用賀で、僕がヒッチハイクをしたとき、某ブログを参考に、最寄りのローソンでヒッチハイクを始めました。ところが一向に乗せてもらえませんでした。ローソンで男性二人組に話を聞くと、ローソン前よりもマクドナルド付近の方が絶対にいいと言われました。実際、そちらに移動してヒッチハイクを再開すると、数分で乗せて頂くことができました。 (↓到着早々にヒッチハイカーを発見。さすが聖地) 確かにマクドナルドがある角は車が止まりづらいのですが、ドライブスルーを使う方がいます。 マクドナルドのドライブスルーを待つ車の運転手の方と話をしたら乗せて頂けることになりました。 マクドナルドとドライバーの方の迷惑にならないように十分な配慮をした上でなら声をかけてみるのも良いと思います。 上記の用賀での経験で、ネットの情報を鵜呑みにしてはならないということを学びました。 この記事も鵜呑みにしないでください。 道路での工事やマクドナルドの休業など不慮の事態は十分に起こりえます。 ローソンの駐車場で乗せてもらえることもあると思います。 情報は足で稼ぐものです。やってみないとわからないことは多々あります。 次に二つ目の方法について書きます。 駐車場や道路脇などで、止まっている車の運転手の方に声をかける方法です。 地名を書いた紙を持って道に立つ、一つ目の方法では、道で止まってもらってから、どこに行きたいのか、どこまで乗せてもらえるのかを手短に話してから乗せてもらいます。 他の車の迷惑にならないように短時間で話すので、その短い時間の間に運転手の方が信用できる方なのかを判断する必要があります。 止まってもらうまで、車に何人乗っているのか、運転手の年齢や性別、雰囲気など何もわかりません。 その点、駐車場では、一般道よりも話しやすいです。 止まっている車が多いので、車の中の様子もわかりやすいです。 話す時間を多めに取れるので、乗る方も乗せる方もお互いにどんな人か雰囲気をつかみやすく、信用しやすいので、乗りやすく、乗せやすいです。僕はこちらの方法をメインで使いました。 やっているうちに、自分なりの交渉術を構築できます。成長を感じられて楽しいです。 笑顔で話すのが大切です。 一般道なら道の駅の駐車場、高速道路なら大きなSA、PAの駐車場がおすすめです。 何度も書きますがどちらの方法でも、乗せてもらう上で大切なのは笑顔です。 渋谷の飲み屋で出会った女将さんも、ときどき一見さんの入店をお断りするけども、笑顔で入ってきた方はお断りしない、と言い、笑顔の大切さを教えて頂きました。 ヒッチハイクに限らず、日常的なコミュニケーションにおける最強の武器は笑顔だと思います。 ヒッチハイクをすることで、いろんな経験をしました。僕は、受験や恋愛でいくつか失敗をして、自分に自信を持てなかったとき、そして周りの人と比較して劣等感を抱いていたとき、なにか自分の自信を持つきっかけになることをしてみようと思い、ヒッチハイクをしました。 自分の意外な強さを知り、多くの優しさに触れ、楽しい思い出がたくさんできました。 人に迷惑をかけなければ、ヒッチハイク中の失敗は、恥にはなりません。 自分の学びになります。笑い話にできることもあります。(鉄板ネタがいくつかできました) ヒッチハイクで得られたことについて、詳しくは別の記事にまとめます。 コミュニケーション能力に自信がなかった、去年の僕の経験を書きます。 快晴の2017年の9月10日に、僕が家から約30分歩いて、ヒッチハイクをしようと山形県の米沢の13号線の路肩に立った時、恥じらいの気持ちがありました。(そもそもしてみたいと思ったのが2017年8月頭だったので既にかなりためらっています)歩道にはしばしば、歩行者が歩いてきます。目が気になりました。ヒッチハイクに向きそうな場所に着いてから、1時間くらい、うじうじしてノートも出さずにいました。でも、暑い中およそ30分もわざわざ歩いてきて、何もせずに、歩いて帰るのはとてももったいないと思いました。まず5秒だけ、ノートを広げて立ってみよう。一度やってしまえば、しばらくできそうな気がする。意を決して道に立ち、福島(方面)と書いたノートを広げました。すると始めてから5分と経たずに、一台の外車が止まってくれました。 ためらっている時間の方がずっと長かったです。これが、米沢市から、京都駅まで、約772Kmの旅の始まりです。 貴重な経験をたくさんできました。いろんな方とお話しさせていただきました。 ヒッチハイクで一番大切なものは、感謝の気持ちです。 ヒッチハイクをして車に乗せてもらおうとする人よりも、ヒッチハイクをしている見知らぬ人を乗せて下さる人がすごいです。車内ではなるべく寝ずに、自分から話をしましょう。乗せて下さる方は少なからずヒッチハイクをしている人に興味を持ってくださっています。ヒッチハイクの動機や経験談を聞きたい方が多いです。うまく話す必要はありません。一緒に旅路を楽しめるように一生懸命に話してみてください。 ヒッチハイクに挑戦したら、ぜひ経験談をお聞かせください。 このブログのコメントやTwitterでお待ちしています。 楽しみにしています。 この記事を読んでちょっぴりの勇気を得られたという方がいれば、幸いです。  ]]>

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